車両工作
蒸気機関車のヘッド&テールライト点灯
KATO旧製品 C11 (202)
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ちょっとしたきっかけでKATOの旧製品、C11(202)を手に入れました。
現在の製品(2009/3現在)はヘッド&テールが標準で点灯する仕様ですが、
この製品は30年前の旧製品の為、元から点灯しません。
ナンバープレートもシールですし、先台車もスポークなしの銀色のフツーなものでした。
これらの差異は、C11が商品として進化した証なのですが、
やはり一番の大きな差異であるヘッド&テールライトが点灯しないのは残念です。
それならば、「現行品を買えば良いのでは?」という声も聞こえてきそうではありますが・・・。
1/135程のオーバースケールはそのままで、高価になった現行のKATOのC11(2002)。
本音で言えば、現行品は「費用対効果に見合わない」と言うのが個人的な感想です。
以前におこなったD51へのヘッドライト点灯化を参考に、
ヘッドライトとテールライトの点灯にチャレンジしてみました。
前回はムギ球を使った工作でしたが、今回は発光ダイオードを使いました。
準備したものは、半田ごて、ピンバイス、LED(発光ダイオード)、CRD(定電流ダイオード)、
金ノコ、導光材(光ファイバー)、接着剤、絶縁テープ、銀紙などなど
まずボディと車体をはずします。
ボディー最後部の下面、動力とボディーのすき間に小さなマイナスドライバーを差し込み、
てこの原理で力を加減すると、我流ですが比較的簡単に外れます。
まずは、テールライトに取り掛かります。
テールレンズにあたる部分を下の赤丸のようにピンバイスで慎重に掘削していきます。
※中心がずれないように、モールドを破壊しないように
削りカスを除去して、断面を均し、銀色を差しておくと良いでしょう。
次はヘッドライトです。
ライトレンズの凸面状の部分を太目のピンバイスですり鉢状に凹面に削り、
さらにその中心に、導光用の穴を細めのピンバイスで貫通させます。
テール同様、削りカスを除去して、凹面と穴に銀色を差しておくと良いようでしょう。
もうひとつ導光用の穴をヘッドライト裏の本体に貫通させます。
上の2ヶ所の穴あけが完了すると、
↓の赤線の様なラインで導光材を取り回せるようになると思います。
穴が貫通したら、頭(レンズ側)を少しだけ鋳潰した導光材を差し込みます。
先端を鋳潰すときに、私は半田ごてを使うのでうすが、その熱を利用して
導光材を熱で軽く曲げておくと、赤いラインの様に取り回すことが安易にできます。
うまく取り回せたら、レンズ側は透明なゴム系接着剤で固定してます。内側はフリーです。
また、あらわになっているヘッドライト裏部分の導光材と穴周りには、つや消し黒を差しておきましょう。
一方で本体のウエイトをおおよそ黒線の部分で切断して、発光ユニットの入る場所を確保します。
ウエイトの金属を金ノコを使って切断していきます。当初、赤線の位置で切断しようと思ったのですが、
発光ユニットの大きさが思ったよりの大きくなったため、黒線の位置に変更となりました。
ここで、発光ユニットの材料の紹介です。
まず、LED(発光ダイオード)。今回は3mm径の白色を購入しました。
さらに、CRD(定電流ダイオード)。15mAタイプを利用しました。
※抵抗でも代用可能
これらを半田と熱収縮チューブなどで繋いだものが、発光ユニットとなります。
※私はこれに整流ダイオードを加えています
まずは、テール側から。
発光ユニットの両足をボディの端子部に固定するだけです。
光ったよ!
次は、ヘッドライト。
こちらも基本的には、発光ユニットの両足をボディの端子部に固定するだけ。
固定には、絶縁テープを利用しました。
あとは、銀紙を利用して光漏れをできるだけ防きます。
また、ヘッドライトよりボディー内部に導いた導光材を適当な位置で切断することも忘れずに。
もう一度点灯テストをしたら、ボディをはめなおします。
すると、テールがこんな感じ。
実はこれがかなり不満です。
青白すぎる(白色LEDを使ったのだから当たり前ですが・・・)。
現代の電車ならともかく、個人的に蒸気機関車にこの白は・・・、いかん。
と言うことで、オレンジ色の油性マジックを利用してLEDに直接塗ってみました。
教訓:「SLには電球色LEDを」(笑)
まぁ、試行錯誤しましたが、ヘッドライト&テールライトが点灯するようになりました。
とりあえず、先台車も黒マジックで塗ってみました。
今後、先台車とナンバープレートをAssyパーツに交換して、
赤ナンバーの真岡鉄道っぽくしてあげたいなぁと思っております。
後日談1 (2010/03/16)
静態保存ですが、本物のC11-245を見てきました。
模型ではコンパクトな機関車であると思いますが、実車は大きいですねぇ。
後日談2 (2010/05/15)
動いているC11-227を大井川鉄道へ見に行ってきました。
煙や匂い、動くときの金属の軋む音など。模型や静態保存とはまた格別な存在ですね。
後日談3 (2011/04/15)
真岡鉄道のC11-325どころか、
ついにこの機関車は大井川鉄道のC10-8に改造されてしまいました。
旧製品故の悲運??? でも、より愛着のある車両となりました。
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