車両工作
Bトレインショーティーで江ノ電の連接車
江ノ島電鉄500形・1500形電車
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サンライン号は、1000系電車デビュー30周年事業の一環として復刻塗装を施されている1500形電車です。
1980年の登場時にはブルーリボン賞も受賞したスタイリッシュな江ノ電1000系電車ですが、すっかり江ノ電の看板電車です。
そんなサンライン号のBトレを手に入れてしまいました。組み立てるだけならば、本当に簡単に出来上がってしまいます。
パッケージには1000形と書かれておりますが、ライトが角目なので1500形の復刻版サンライン号のつもりで作りました。
で、今回も動力にはKATOさんの”通勤電車2”動力ユニット(11-107)と台車(11-097)を用意したのですが・・・
「江ノ電はやっぱり連接車でなきゃ!」
ということで、用意したチビ動力ユニットを改造して、Bトレ江ノ島電鉄で連接車にチャレンジしてみました。
※連接車とは、2つの車体の間に1つの台車を設けたものです。通常2両で4台車ですが、江ノ電の場合2両で3台車ということとなります。
連接車化への工作と試行錯誤
まずは観察です。駆動する台車は動力ユニットの片方だけですので、駆動しない台車を取り外してみました。
ポカリスエット号
同様にBトレインショーティーの連結パーツと爪楊枝を駆使(?)して仮に連結してみます。
連接台車には動力ユニットより外した台車をそのまま利用します。
台車に連結パーツを接着して右の様な連接台車を作成しました。
本当にとりあえずですが、一応連接車は可能な様です。走行テストでは一部集電不良はありましたが、概ね良好でした。
しかし、このままではT車側の床板が短くボディーが被さりませんし、連接台車上がやや盛り上がっている感じも否めません。
そこで、ここからはこれまでの試行錯誤を踏まえて、
1.連接台車上の連結パーツの厚みを削る
2.集電能力を強化する
3.T車の床板を延長する
といったことを中心に工作してみました。
まずは、連結パーツの厚みをカプラーポケットと同じ高さまで削ぎ落としました。
さらに、勾配や段差などでの集電不良を解消するために連接台車からも集電できる様、また台車回転の邪魔にならない様に銅線と半田を使って工夫してみました。
集電板への接触と、ボディーとの整合、台車可動の兼ね合いなどがあって、針金の曲げ方には最後の最後まで試行錯誤でした。
ピンボケですが、T車側の床板もプラスティック板を利用して延長して長さを揃えました。
T車の台車にトルクがかかりすぎる嫌いはありましたが、走行テストでも極端な勾配以外には問題は発生しませんでした。
まだ試していませんが、T車にウェイトを載せてあげれば、恐らく問題は解消することと思います。
とりあえず完成
連接台車上の盛り上がりもほとんど解消しました。手持ちのパンタグラフ(PS16)を装着して一応完成です。
連接台車の上には、連結幌を設置してあげないといけませんね。
連接車化したせいか、床下のスカスカ感が感じられるようになってしまいました。床下機器の設置も課題です。
先日作成した”ポカリスエット号”
と並べてみました。Bトレインショーティーは本当に良く出来ていますね。
上から眺めると、やっぱり短いは短いですが、窓二枚分ですのであえて比較しなければ、Nと並べても遜色がないように感じます。
なんとか連接車化に成功して、ちょっと嬉しい作者であります。
応用(?)編
江ノ電500形電車も手に入れましたので、下回り&パンタグラフをサンライン号と共用しました(予算の都合で…)。
比較のために登場願ったこちらは、MODEMOさんのNゲージの製品。どちらも良く特徴を捉えていますね。
500形電車は塗色や丸みを帯びた車体のせいもありますが、「That's江ノ電」と言った感じですね。
いまさらですが、江ノ電とBトレの相性は最高だと思いますよ。
もうちょっとだけ手をかけて…
床下が寂しいので、製品付属の床下機器部品を借りてディティールアップを目指しました。
右画像の様に台車部分を切り取って、T車は取り付けるだけ。M車はフック部分を切り取って床下に接着しました。
切断面などが気になりますので、余分な部分にはつや消し黒を塗ってケア。床下のスカスカ感は結構解消されます。
連接台車の上には
ポカリスエット号の要領
で厚紙を折って作った連結幌を差し込んであるだけです。
床下機器も幌も、ない方(下)よりある方(上)が良いでしょ?
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