車両工作
蒸気機関車のヘッドライト交換&後部ヘッドライト点灯
マイクロエース C12 (A4280の一部)

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C12形蒸気機関車は小型でとても可愛い蒸気機関車です。


今から20年以上前に幼馴染み三人で信州旅行に出かけた際、甲府城でたまたま撮った写真です。
ここに写っているC12 5号機も現在韮崎中央公園に移っているそうですが、当時は舞鶴公園にいたのです。
因みにC12の後ろに見切れているのは、甲府機関区で活躍していたED17-1。
鉄道博物館で実は20年以上ぶりの再会を果たしていたのですが、全然気が付かなかった・・・。
写真の色にも時代を感じますが、友人Sも当時は十代後半ですから若かったですなぁ。

懐かしさにしばし浸って・・・。さて本題に戻ります。

C12は大好きな機関車だったので、前々から欲しかったのですが、なかなか機会に恵まれませんでした。
最近になって縁あって手に入れることができましたが、
実際に手にしてみると、なんとなくアンバランスな模型です。
マイクロエースさん特有(?)の腰高に加え、モーターの制約からボイラーも太く、ヘッドライトも首付きです。
数多い違和感の中でもこの首付きヘッドライトが、個人的には”どげんかせんといかん”部分の様です。

そこで、今回はこのヘッドライト交換と後部ヘッドライトの点灯、ディティールアップ工作に挑戦しました。




後部ヘッドライト点灯編

入手したのはC12-1212もおか号セットからバラしたものでした。
汽笛が折れていたり、動作が緩慢だったりの難有中古品でしたが、その分お手頃な価格で入手できました。
幸いなことに前オーナーが66号機のエッチングナンバーを取り付けてくれていたのが嬉しいです。

よく走らなかった原因は従輪からの集電不良でした。半田で集電を強化してあげたところ、良く走るようになりました。

非常にお恥ずかしい配線(?)です。それでも後進時にはちゃんと光るようにできています。
ピンバイスで慎重に穴を開けて、あとはC11の時に行った工作を施せば、後部ヘッドライトの完成です。

導光材の安定とレンズの効果を兼ねて、木工用ボンドを盛って固めてあります。

LEDをオレンジ色のマジックで塗ってあるため、発光時には写真の様に電球色に見えます。

とりあえず、後部ヘッドライトを点灯させるという第一の目的は達成しました。



ディティール編

次の目的は、”マイクロエース・C12”を少しでも”C12”らしくディティールアップ(お化粧)することです。

まずは問題のヘッドライトの交換からです。

左の写真が取り外した煙室扉部分です。このヘッドライトをもう少し実感的なものへと交換したいと思います。
ヘッドライトの点灯機構はそのまま残したかったので、KATOさんのC57-180ヘッドライトのASSYパーツを利用しました。

既存のヘッドライトは単純に切り取りますが、交換するASSYパーツの方が前後に若干厚いので、ボディー側を少し削りこみました。

導光材はそのまま使えます。

ヘッドライトが大きくなって、相対的にボイラーが細く見える??? 点灯もOKです。



汽笛は入手時点で折れていたので、KATOさんの新C62用汽笛のASSYパーツへ交換しました。



キャブ下の保護柵をアルミ板で作ってみました。後で一本足が多いことに気付き、慌てて削除しました(笑)。



余ったアルミ板を加工して排障器を作りました。まったく目立たないので、自己満足ですが・・・。



私にしては珍しいのですが、市販のパーツも使ってディティールアップです。
タンク上がちょっと物足りなかったので、銀河モデルさんの給水ハッチを取り付けました。

ボイラー上の砂箱にも同じく蓋を取り付けています。

ランボードに実車に倣ってハッチも作りましたが、こちらは厚紙と針金を駆使した安上がりな物です。

前梁では乗務員掴み棒が太く感じたので、EF58用の金属製のものに交換しました。

ダミーカプラーは取り外し、シンキョーカプラーを加工して取り付けてありますので、バック運転もお任せです。

また、真岡の66号機は前後に標識灯を1個ずつ付けていますので、それに倣ってBONAさんの標識灯を前後に取り付けました。

0.3mmの真鍮線でフロントのブレーキホースも表現しました。

この他にもキャブの窓を1つ分開いた状態にしたりしましたが、お化粧は効いているでしょうか。
ボイラーを細くしたり、キャブのバランスを変えようとすると、自分なりに相当の覚悟が必要なので、今はここまでです。



完成編

ちょこっと色差しをして、架線注意のシールを貼ってとりあえず完成とします。

実物と比べると、ボイラーが太かったり、キャブ窓の配置のバランスが変だったりしますが、貴重な模型です。

引き続きまた手をかけてあげたいと思いますが、真岡の66号機や韮崎の5号機に会いに行きたくなりました。



後日談

韮崎の5号機には2011年5月



真岡の66号機には2013年9月


念願叶って共に実車に会うことが出来ました。



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