車両工作
GREEN MAX 京浜急行1000形 4輌編成
トータルセットの作成

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地元である横浜・横須賀を走る「赤い電車」。
子供の頃は金沢文庫から金沢八景に至る車両基地が好きでした。
その頃はもうこの旧1000形が全盛期といった感じでした。

高校の通学もこの京浜急行。旧1000形はまだバリバリの現役でした。
他の私鉄がストをしても、雪が降っても、本当に止まらないんだよなぁ。京急は。

私にとっては本当に懐かしい電車ですし、今もお世話になっています。



さて、この京急の完成品Nゲージ車両と言うと、
マイクロエースさんから出荷されてはいるのですが、私の財布には余裕がありません(笑)。
なので、グリーンマックスさんから
1043T 京浜急行 1000形 4輌編成 トータルセット(塗装済み) \10,290
を入手してみました。
プラモデル歴は30年以上を誇るものの、この手のキットを作ることは初めてです。
果たして上手くいくでしょうか?

素人工作の記録として、はたまた同種キット作成の参考としてお読みいただければ幸いです。


車体の作成

プラモデルの説明書に慣れていると、その簡略な説明書にやや面食らいます(笑)。

パッケージの内容物を確認して早速作り始めます。


ランナーからパーツを切り離していきます。

少し大まかにランナーからニッパーで切り取り、カッターで削ぐ様に余分なバリを落としていきます。

側面パーツと妻面パーツをできるだけ直角に接着していきます。

ここでの接着にはプラモデル用接着剤を利用し、
接着後に裏面の接合部に少しだけ瞬間接着剤を流して接着を補強してあります。

こうしてできたL字型のパーツ同士をさらに接合して、車体を組み上げます。

※接着の要領は上と同じです。

ここで、先程ランナーからはずす時にできた色落ち部分に色を乗せていきます。

京急の赤は”マルーン””バーミリオン”というのですが、
当地ではGMカラーが手に入りにくいので、手持ちのMr.カラーにて調色しました。
シャインレッドとあずき色を適当に混ぜると、まず遜色のない色になりました。


奥が色を乗せたもの。手前が未施工のもの。

違いがわかるでしょうか?

こんな調子でまずボディーの作成がひと段落です。


次にボディーにインレタとシールの装飾を施します。

車体番号やメーカー名はインレタ

側面の行き先プレートや種別、 優先席などのシール

正面行き先プレートや種別のシールも貼っていきます。
行き先プレートは本当に馴染みの深い「普通・浦賀行き」をチョイス!


ついでにライトにも銀色(Mr.カラー)、テールにクリアレッド(タミヤカラー)を挿しておきました。

だいぶ京浜急行に見えてきました(笑)

そして、ボディー作成は最終段階。

インレタとシールの保護や全体の光沢統一の意味でクリアーを施す準備です。


コピー用紙を丸めただけの治具ともいえない代物ですが、
とりあえずスプレーを吹きやすいように「メザシ状態」にしておきます。


スプレーは吹きすぎに注意。20〜30cm程度離した所から吹きます。

一気に塗っちゃうのは駄目!何度か往復するくらいでちょうど良いです。
また、換気をしないとラリッちゃいますので注意!


今回は半光沢で仕上げました。ゆっくりと乾燥させましょう。


屋根周りと床下周りの作成

本体に半光沢を吹いたついでに、屋根周りと床周りにもグレーをエアブラシしておきました。

パーツを切り離し、バリを落として、色ごとに紙に貼り付けて塗装です。


床下機器は車輌と対になっているので、写真のように番号と向きを符ってあります。

無いと意外に不便なことので、車体番号や向きはわかる様にしておきましょう。

参考までに台車と動力車はTS310。

屋根周りのパーツが乾いたら、屋根板の規定の位置に屋根パーツを接着していきます。

ランボードは下穴を開けてから接着するので、ピンバイスがあると便利です。
プラモデル用接着剤で固定して、裏穴に瞬間接着剤を少量挿す形で固定しました。


分散クーラーの接着。接着位置がわかりにくく、苦戦中。。。

分散クーラーはプラモデル用接着剤で固定しましたが。。。
位置を直すこともあるので、本当はゴム系接着剤の方が良いかもしれません。


前面連結器周り部品とアンテナ類は瞬間接着剤を少量使って固定しました。


次はパンタグラフ。

京浜急行(旧)1000形はPT43というパンタグラフのようです。

パンタグラフも下穴を開けてから接着します。

ここには瞬間接着剤を使いました。


窓ガラスの貼り付け

正面の運転席ガラスはパーツ化されていましたが、側面は只の透明プラ板。。。

しかも、長さは自分で測って切れといった感じ。今時、鉄コレでさえもっと立派なつくりなのに。。。
まぁ、キットですからね。仕方がないですね。
爪楊枝などでボンドを塗り広げながら、カットした透明プラ板はピンセットでさっと固定していきました。

貼り付けには絶対にゴム系接着剤をお奨めします!
私はコニシのウルトラ多用途SU(クリヤー)を使っています。
失敗したくてする人はいませんが、このボンドなら失敗したときのフォローが利きます。


窓パーツが付け終わりましたら、台車と下回り、ボディーをそれぞれ接合します。
大まかにはこれで出来上がりなのですが、もうちょっと良い感じにしたいと思います。



ディティールアップ

連結器はアーノルドカプラーでしたが、11-704 KATOカプラー密連形A(グレー)を利用してみました。

既存のアーノルドカプラーをはずして、ジャンパ線付きの密連形カプラーを取付けます。
扱いも楽で、車体を傷めない為、このカプラーは電車には最高だと私は思っております。

先頭車両の連結器は、このKATOカプラーを一度切断した上で、それっぽく再接着してあります。

また、連結部にGREENMAXさんの貫通幌を取付けてみました。

動力車はカプラー位置が異なるため両方に貫通幌を設置することにしました。

交換した連結器とあいまって実車感が高まっている気がします。



ひとまず完成

現在作成中のレイアウトの近郊駅に停車中の「普通列車・浦賀行」です。


今まさに発車せんとす。結構お気に入りです。


京急にはローカルな方が似合う気がする。。。

私がローカルな場所に住んでいるからでしょうか(笑)

動力はうるさいし、そんなにスムースには動かないし、説明書わかりにくいし、窓ガラスは透明プラ板だし、
室内の座席パーツないし、ヘッドライトもテールライトも点灯しないし、そもそも集電構造でないし、などと
難点は枚挙に暇がないのですが、やっぱり自分で作るということは本当に楽しいことです。
出来上がった車輌の性能のみで見ると10,290円という価格はやや高い気がします。
しかし、これだけ遊ばせてもらうと結構満足です。 本当に遊ばせてもらいました!

当初は鉄コレの要領でヘッドライトとテールライトを点灯させようと思っていましたが、今はとりあえずここまでかなぁ(笑)。



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