訪問先紹介
ヨコスカサマーフェスタ2013

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2013年8月3日は、海上自衛隊横須賀地方隊の主催するヨコスカサマーフェスタ2013の開催日です。


いつもの一般公開ですと、灰色の艦体色の船ばかりが並んでいる逸見岸壁ですが、今日は写真の通り少し様子が異なります。
鮮やかな色の南極観測船「しらせ」(二代目)の公開を目玉にJR横須賀駅に隣接する横須賀総監部へ行ってきました。



桟橋で艦艇見学

本日見学できるのは、AGB-5003「しらせ」とDD-116「てるづき」、そしてイージス艦のDDG-174「きりしま」の3隻。






当日は暑さに加え、大行列。以前に見学した大人気のDDG-174「きりしま」はパスして、DD-116「てるづき」からの見学としました。



今年3月に「あきづき」型二番艦として就役したばかりの汎用護衛艦DD-116「てるづき」。


基準排水量5050t、全長151m、全幅18.3mと前級「むらさめ」型よりも一回り大きな艦容となっています。


ステルス性を鑑みたデザインで、平面を多用した艦体が特徴です。


今までの護衛艦では露天甲板に設置されていた魚雷発射管やデコイ(囮魚雷)発射管も艦体に覆われています。




前部甲板に鎮座するVLSは甲板からずいぶんと盛り上がっています。


シンボリックな62口径5インチ砲も、さらに平面的で紙工作のような造りですね。




写真右側に位置する2隻は前級「むらさめ」型護衛艦のDD-105「いなづま」とDD-104「きりさめ」。
「むらさめ」型と比較すると、本級「あきづき」型の特異性が強調されます。
「ひゅうが」型の艦橋構造物に似ていると思ったのは、艦橋上部に位置するFCS-3Aレーダーのせいかもしれません。



「てるづき」「いなづま」「きりさめ」の泊っている奥の桟橋では、潜水艦の体験乗艦が行われていました。


見学を実施していたのは、SS-590「おやしお」でしたが・・・


事前申込制なのと中学生から23歳までの年齢制限があって、箸にも棒にもかかりませんでした(笑)。



いよいよAGB-5003「しらせ」艦内見学

言わずと知れた南極観測船、砕氷艦「しらせ」。「宗谷」までは海上保安庁の運用でしたが、「ふじ」からは海上自衛隊運用です。


基準排水量12650t、全長138m、全幅28m。厚さ1.5mまでの氷ならば、連続砕氷が可能なパワフルな艦です。




それにしても、でかい!横に寄り添うDD-110「たかなみ」と比べると、全幅が広く”たらい”のようです。






艦体は”たらい”の様ですが、上部構造物はクレーンにコンテナ、リフトなどなど。冷蔵倉庫の建屋の様な感じです。


後部甲板へとやってきました。後部甲板の格納庫内には輸送用ヘリ2機と観測用ヘリ1機が搭載されるそうです。


格納庫内では、吉田機関長(2佐)が南極話を絡めて楽しい”海自四方山話”をしてくださいました。ありがとうございます!


前部甲板に出ると、2基の大きなクレーンと視界をさえぎる”黒い壁”。


”黒い壁”の正体は、貨物倉とのこと。南極に行かなければ、丸っこい貨物船のようです。


艦橋へと向かいます。南緯60度付近の海は大荒れらしく、この高いマストに波がかぶるくらいに揺れるそうです。


艦橋は一般の護衛艦と比して、非常に広いです。






艦橋の位置も高く、窓越しに見えるヘリコプターや人々が小さく見えます。


その高い艦橋の窓に波がぶち当たるそうです。この幅の広い船が53度も傾くそうですから、信じ難いものがあります。


艦橋から降りる階段も一般の護衛艦と比して、非常に広い!っていうか、普通にビルの階段の雰囲気です。


集会所や会議室の様な場所。


幹部用のお部屋。立派な個室ですね。


一般用のお部屋。狭く感じるかもしれませんが、一般の護衛艦と比して非常に広い!(って、こればっかり)


毎年11月〜1月(往路)、2月〜4月(帰路)の長い旅路ですので、BARBAR「しらせ」(?)がありました。


飛行甲板の下をくぐってそろそろ見学も終了。






この救命浮標が南極まで行ったのかなぁ」などと思いつつ、南極大陸にも思いを馳せる事が出来ました。
船はどんどんと大型化して、乗組員の安全も向上するのですが、最後に事を左右するのは乗組員の士気なのだなぁと
前出の吉田機関長のパーソナリティー越しに愚考する次第の私でした。


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