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房総半島・180円大回り乗車の旅
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イントロダクション

それは2011年8月13日放送分のタモリ倶楽部(テレビ朝日系)から始まりました。
130円で800kmの旅ができる!? 大学対抗!大回り乗車選手権

大回り乗車とは、大都市近郊区間内にて最短経路以外の経路を選択できる規則があり、
この規則に準じながら最短料金で一筆書きの遠回りな経路を利用できる方法だそうです。


それまでこの「大回り乗車」をよく知らなかった私は、この番組に大変インスパイアーされました。
特に筑波大学鉄道研究会さんは房総半島を巡る旅でしたので、大いに参考になります。

8月23日祖父の墓参の後に、房総半島を大回りする計画を練りました。
折も折、今月限りで退役するという懐かしい113系も追いかけて・・・



プロローグ

2011年8月23日早朝、出発はJR衣笠駅。ここからJR久里浜駅、さらに東京湾フェリーの久里浜港へとやってきました。


このフェリーに乗ること約40分、潮風に吹かれて気持ちの良い船旅です。対岸千葉県は金谷港へと上陸しました。


金谷港から最寄のJR浜金谷駅へは徒歩で10分弱。私にとっては小学生の頃からあまり変わらない懐かしい風景です。


内房線で一駅、上総国と安房国の国境のトンネルたる鋸山の下をくぐると、私のふるさと保田駅へ到着しました。


ここで墓参を済ませ、親戚に会ったりして、故人を偲ぶ懐かしい時間を過ごしました。



大回り乗車の旅

保田駅12:29発の安房鴨川行き211系電車に乗って、いよいよ大回り乗車を開始します。購入した切符は初乗り180円です。


安房鴨川駅13:37着。ここまで乗って来た211系電車にご挨拶。この電車も113系同様房総方面より全廃されるそうです。


安房鴨川駅13:40発のE257系電車500番台です。安房鴨川駅から勝浦駅まではこの電車に乗車します。


特急電車なのですが、この区間は普通電車となるので乗車可能に。リクライニングシートで非常に快適な車輌でした。


特急料金を払ってこのまま乗って行きたい衝動を必死に抑えつつ、勝浦駅14:08着。209系電車に乗り換えて先へと進みます。


朝が早かったのと、E257系内でお昼を食べてお腹がふくれたため、大原駅の辺りでは必死で睡魔と戦っていました。


大網駅15:21着。ここで外房線から東金線へと乗り換え。わずか4駅でしたが、東金線沿線の田園風景を楽しみました。


成東駅15:58着。ここからは総武本線に乗って千葉駅を目指します。なかなか113系には会えず、少し落胆しかけています。


4時間程前には安房国南端の”ちくら”にいたのに、いまでは下総の国の”さくら”までやってきました。


千葉駅17:04着。千葉駅は大きいですね。ここでのE217系はいつも衣笠駅で見ているE217系と異なる感じがして不思議です。


千葉駅での乗り換え時には大変評判の万葉軒さんのトンかつ弁当(\480)を購入。実は113系に会えずにガッカリしていました。




ところが、果たしてトンかつ弁当の効果か。最後に来てくれました念願の113系電車、17:34千葉発館山駅行きの8両編成です。


私同様113系電車を待っていた方々が結構いらっしゃいました。たちまちの撮影会。ヘッドマークの通りですが、ありがとう113系。


こうして浜金谷駅18:56着。私の房総半島一周の旅は、113系とともに終えることができました。色々な意味で感謝、感謝です。

※その後、横須賀駅での113系スカ色ラストランイベントにも訪れてきました

東京湾フェリー金谷港発の最終便が19:30だったので、この写真を撮った後はフェリー乗り場へダッシュでした(笑)。


自宅に無事戻ったのは午後9時を過ぎていましたので、もうバタンキューでした。
知的好奇心は若くても、体力は寄る年波なのが本当に恨めしい今日この頃です(笑)。



エピローグ

大回り乗車での移動距離:243.1km、64駅、6時間27分。それでもしめて180円の房総半島一周の旅でした。

※地図画像はGoogleマップより拝借

この旅で印象的だったことは、海や空の鮮やかさと田の実りでした。
房総半島は南北を問わず、本当に稲の実り豊かな地域なのだと実感しました。
人間界のすったもんだとは全く関係のない秋の実りに、何故だか不思議と安心したりします。

180円でこれだけ濃い旅行ができることに病み付きになりそうな感があります。
計画と下準備さえ念入りにしっかりとすれば、誰にでもできる小旅行です。
時間はあったけどお金がなかった学生時代にこれを知っていたらなぁ・・・と少々悔やむ私。
安価に見聞を深めることができるとっても良い方法です。

私もやってみようと思う方へ、手元には時刻表があった方がいいですよ。
私はYahoo!の路線情報で計画を立てましたが、少々もどかしいものがありました。

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