ストラクチャー工作
廃物利用の上路式ターンテーブル

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巷でよく見るDVDやCD-Rのスピンドルケース。


以前からできるんじゃないかと思っていた”妄想”をついに実行してみました(笑)。

”妄想”=このケースカバーを利用して、ターンテーブル(転車台)が作れるのではないか

このところ熱中している蒸気機関車工作の産物を、しばしの間愛でる為に着手しました。
失敗したところで元々廃物ですから、気楽なものです。



まずは肝となる回転機構の部分より。安定して回るようにするにはどうするかを考えたのですが、こんな方法(下)を考えました。


スピンドルケースの元々のモールドにボトルキャップや車輪を利用してプラ板で構成。
レールと車輪部分を金属化すれば、レールへの集電と回転を両立することが可能だと思います。
今回は展示台と言う事で作りますので、その辺はまたにします。

スピンドルケースの蓋を適当な部分で輪切りにし、逆さまにしてあてがってみました。思っていたよりも良い感じです。


なんとなく上手くいきそうな雰囲気に気を良くして、ガーター橋などの構造を参考にプラ板工作です。



結構良い感じですので、もう少し鉄骨(?)っぽく工作してみます。


細く切ったプラペーパーでH鋼っぽく縁を作っていきます。


0.3mmの真鍮線を一定間隔で接着。手摺を作るための下地工作です。


真鍮線に定規を当て、同じ場所で折り立てます。そこに1.5mm幅で切ったプラペーパーを接着し、余分な真鍮線を切断。


床板を接着すれば、なんとなくターンテーブルに見えてきました。


真鍮線とアルミ板を半田で接着させて、櫓を作ります。出来はブサイクですが、雰囲気は結構○です。

ピンバイスで櫓の足を通す穴を開け、やっとこで形を整えていきました。

ここまで来たら手動ではなく、電動ターンテーブルにすることにしました。操縦室も自力で作ってみます。
当サイトお馴染みの紙工作です。
普通の厚紙ですので安上がりですし、
何度失敗しても気力の続く限りやり直せます。
紙ですので表面が多少毛羽立ちますが、
木工用接着剤と瞬間接着剤を使い分けながら、
強度を持たす様に心がけました。

操縦室の大きさについては、TOMIXさんのターンテーブルの操縦室を参考にしたのですが、少しだけ縦に大きかったようです。

できた操縦室を早速取り付けてみました。


レールはKATOさんのフレキシブルレールを利用し、ストッパーや渡り板などの小物を地道に工作。


櫓の上の架線受け(?)や操縦室に小さな椅子を用意して、グレーで下地塗装を施しています。


土台はニュートラルグレー、梁は赤2号、線路はレッドブラウンで塗装。参考までに渡り板は割り箸を薄く切ったもの(笑)。


改めて部品を組み合わせて仮の出来上がり!


KATOさんのC11に乗ってもらいました。


安全第一のプレートや窓ガラスを設置し、KATOさんの9600形にも乗ってもらいました。


回転させると、擦れる部分がちょっと剥げてしまいますが、展示台としては概ね構想通りの物が出来ました。



捨てるはずの物が思いがけず活きたので、調子に乗っていろいろな角度から写真を撮ってみました。
ラストショットは、操縦してくれるおじさんです。

私はこんなお金のかからない工作が大好きなのです(笑)。

先日、100円ショップで何気なく思ったのは、植木鉢の皿でもターンテーブルが作れそうだということ。大きさの大きいものならば、HOサイズのターンテーブルも可能かもしれません。

まったく、四十を過ぎても妄想が止まりません(笑)。




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