車両工作
静岡鉄道・DMC1402の走行する模型を作る
ノンスケール・9mmゲージ フルスクラッチ

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今年(2009年)5月の静岡鉄道・長沼車庫での『車両工場・デワ1号見学会』
その長沼車庫の片隅でひっそりと控えていたのが、このDMC1402。
平成9年(1997年)に東急電鉄より静鉄にやって来たそうです。


横浜市電の無蓋貨車10号の時にも書きましたが、
幼い頃からブルドーザーなど工事用のミニカーが好きだった私には、このオレンジ色が非常に魅力的です。
特に、警戒色である虎塗装はたまりません(笑)。

今回は寸法などの諸元が分からなかったので、
KATOさんのチビ凸用動力ユニット(11-103)の寸法に合わせる形で作成しました。


従いましてノンスケールなのですが、感覚的には1/120〜1/130位かなぁといった感じです。
ですので、 前回作成したデワ1(1/120)(右)と比べてほんの少し小さめかな?

案外、KATOさんのC11辺りと並べてみるとバッチリなスケールかも知れません。

今回もお手軽貧乏工作のご紹介です。



床板の作成

まず、チビ凸用動力ユニットの寸法に合わせた床板の切り出しです。基本的な素材はいつもの通り紙です。



今回、床板には強度と表現の関係から、アルミのパンチングシートを利用しようと思いました。


2枚の床板を貼り合わせると、滑り止めらしき表現とそれなりに強度のある床板が完成しました。

これが今回の工作のベースとなります。



車体の作成

いつものようにモールド別に切り出したボディーを貼り合わせます。



1〜3の順番で貼り合わせると、ドア枠や窓枠などのモールドが表現されます。



上のパーツを箱型に組み上げると、運転室部分が大まかに出来てきます。



運転室パーツを床板に接合。主に瞬間接着剤を使用しています。



現物合わせですが、さらにボンネット部分を形作っていきます。



屋根を張り上げると、結構それらしく見えるから不思議なものです。


ボンネットの前後の妻面も作成。フロントには金属の網を利用してみました。


とりあえず大まかな形が出来てきたところで、今度は各部の作成に入っていきます。


写真は、プラ板とプラ棒、針金などを利用して作成中のクレーンです。


稼動範囲に制限はありますが、上下に動きます。伸びたり回ったりはしませんが(笑)。


クレーン支柱や手摺などのモールドを追加。



さらにこつこつと手摺を追加。



クレーンを固定し、床下の前面妻板や側板、ステップなども作成しました。

静岡鉄道・DMC1402。だいぶそれらしく見えてきた気がします。



試運転

今回は12V用の電球を動力に噛ませたので、走行中は運転室部分に明かりが灯るようになっています。

見た目の問題ですが、カプラーを片方だけKATOカプラーに交換しておきました。
ボディーと動力の接合も問題なく、試運転は快調でした。



塗装

さて、塗装ですが、床板を除く金属部分にはメタルプライマーを塗っておきました。


ベースとなる色はMr.カラーの黄橙色をベースに作業車らしく調合しました。


全体の塗装が済んだ時点でガラス窓として裏から透明プラ板を入れてあります。


橙色以外の各部の色入れにはタミヤのエナメルカラーを使用しました。

警戒色の虎表現は、シールを切り貼りしてあります。



さらに細部の作成

プラモデルの余ったランナーなどを利用した回転灯やライトなどを作成。


開放テコや尾灯なども作成しました。

果たして、現物に少しは近づいたでしょうか。



完成

銅線で作ったワイパーやブレーキホースなどのモールドも加え、完成とします。


ちょっと実物に似たアングルで撮ってみました。


現物のDMC1402と比べると、ちょっと細面な気がします。なかなか難しいですね。

それでも、走らせると楽しいものです。



スケールこそ若干違えど、Nゲージ用の貨車を引かせると様になります。


デワ1とDMC1402の新旧静岡鉄道コンビ。我が家の静鉄コレクション!?


動力以外は相変わらずの貧乏工作でしたが、楽しんでいただけたでしょうか。
静岡鉄道の長沼車庫を訪れる機会がありましたら、どうぞこのDMC1402にも着目してみてくださいね。




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