車両工作
横浜市電・無蓋貨車10号を作る
1/150 フルスクラッチ

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横浜市電保存館横浜市電500型とともにお気に入りだったのがこの無蓋貨車10号。
幼い頃からスーパーカーよりもブルドーザーや清掃車のミニカーが好きだった名残でしょうか(笑)。


市電保存館に行った時に各部を採寸してきました。


20年近く昔、当時の彼女と同棲していたのが横浜市中区麦田町。
近くのキリン園公園に確かにビール発祥の碑がありました。
1世紀あまり昔、その辺りにビール工場があり、本牧通りの市電本線でこの無蓋貨車がビールを運んでいた。
私の個人的な思い出と併せて、いやはやなんとも感慨深いです。

そんな思い入れある無蓋貨車ですが、
お手軽工作&格安工作が出来ましたので、工作内容をちょっとご紹介いたします。



今回の車輌フルスクラッチの素材もまた”紙”であります。
とは言えNゲージですので、台車はGREENMAXさんの既製品を利用しました。

厳密にはかなり違うのですが、昔の車輌ということで手元にあった戦前客車用のDT12を使用しました。
床板は2mm厚の厚紙の切り出しです。

カプラーを切り取り、床板中央に瞬間接着剤で固着。足回りの完成です(速っ!)


次にボディですが、横浜市電500型のミスプリントを利用して切り出したものがこれ(↓)です。

素材はごく普通の上質紙です。

これらの妻面パーツを床板に立てるように貼り付けていきます。


妻面パーツ同士を繋ぐように屋根を張ると、荷台と運転台が結構形になってきます。


お馴染み2mm径のつぶし玉でヘッドライトを表現。荷台中央に穴を開け、柱を立てる準備です。

運転台下のステップは針金で工作。ちなみに柱は爪楊枝です。

廃レールを利用したクレーンと、いつもの自作ビューゲルパンタを柱に装着。


排障機も取り付け、形が出来上がりました。いずれの針金工作も500型作成の経験値が活きました。

金属部分には、この段階でプライマーを塗っておきました。

さて、塗装です。
台車と床下機器、床板下面、柱回りなどをグレーにで塗装します。


ボディー全般は市電500型(初期バージョン)と同じ白に近いクリーム色で塗装しました。


スカイブルーで塗色をツートン化し、同じ色で荷台にあおりを取り付けました。クレーンは黄色にて。
運転台があまりにシースルーなので、”なんちゃって”マスコンを取り付けました。
一応、これで完成とします。


運転台の寸法が左右で若干違うのはご愛嬌ということで(笑)。


運転台にTOMYTECのザ・人間 働く人々よりフィギュアをチョイス。

制服の運転手よりも雰囲気がある気がするのは、私だけでしょうか。

動力はないので完全なるオブジェですが、まぁまぁ良いオブジェができた気がします。
レイアウトの片隅においてあげたいと思います。



我が家の横浜市電・手作りコレクションです。


これからも時間があればちょっとずつ作って、こつこつと完成度を上げていくかもしれません(笑)。



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