EF58のプラモデル作成 アリイ社製 EF58-61 H・Oゲージ
以前よりアリイさんから発売されていたEF58-61(お召指定機)のHOスケールのプラモデル。 ふとしたことで手に入れたこのキットでした。 EF58自体は大昔の子供時代に大船駅で見たことはありましたが、記憶はあいまいです。 まして、御召機はピカピカで綺麗ではありますが、縁遠いものがあります。 ひねくれ者の私は、 「大好きな青大将塗色で作ろう!」 と息巻くのでありました。 果たして上手くいくでしょうか? 素人工作の記録として、はたまた同種キット作成の参考としてお読みいただければ幸いです。 このキットはモーターライズですので、RE-280モーターと単3電池4本が別途必要となります。 中身とキットの現状をを確認するために早速開封してみると、結構大まかなつくりのキット。 特にモールドなどがいかにも昔のプラモデルといった感じでした。 ↓こんな感じ 全体としては大まかなプロポーションをつかんでいる気はしますが、 HOスケールのキットと比べてみると、そのまま組み立てるには気になるところがいくつもあります。 具体的には、手摺などのモールドが欠落若しくは貧弱。逆に前面飾り帯などのモールドが過剰。 こんな点を主に変更しようと計画しました。 ボディーの工作 まずは、既存のモールド(はしごや手摺)の削ぎ落としからです。 前面飾り帯のモールドも削ぎ落としました。 削ぎ落としたモールドをヤスリで均し、新たに手摺用の0.5mmの穴を開けていきます。 鉛筆で下穴のあたりをつけて慎重にピンバイスにて掘削。 さらにヘッドライトとテールライトに導光用の穴を開けます。 側面も同様に削ぎ落としたモールドをヤスリで均し、0.5mmの穴を規定の位置に開けていきます。 次に0.3mmの銅線を利用してはしごや手摺を作っていきました。 前面も同様です。いずれの手摺も裏側を瞬着にて固着しています。 手間ですが、雰囲気作りの工作です。 屋根周りの工作 ここからは屋根周り。 まず、付属のパンタグラフをリアルに見せるために塗装しました。 HO用のリアルなパンタグラフを使うのがもちろん最良ですが…、 定価2000円ほどのキットにそんなに費用をかけては、嫁に怒られます(笑)。 ですので、詳しくはわからないのですが、それっぽく見えるように塗ってみました。 私の場合、なんとなくそれっぽく見えればOKです。 ただ、軟質のプラスティックなので、塗料が乗り難いのが難点です。 さらに屋根周りには全く手摺のモールドがないので、資料を参考につくりました。 ↓サーフェイサーを一回吹いた後、さらに手摺穴を追加。 ボディ同様、0.3mmの銅線を利用して手摺を作っていきました。 手間の割には本当に些細な差かもしれません。ほとんど自己満足の世界です(笑)。 ボディーの塗装 知っている人は知っているでしょうが、青大将機の塗色は微妙です。 一般には淡緑5号と言われていますが、実物を見たことがないのでわかりません。 そこで、イメージを働かせて、Mr.カラーの薄松葉色(319)をベースに自力で調色してみました。 さらにツートンカラーの相方は、同じくMr.カラーの黄色と黄橙色を適当に調合しました。 ↓は参考写真。NゲージサイズのKATOの青大将(3039) 気の早い筆者は、もうパンタグラフを仮につけております。 青大将っぽさが出ているかなぁ。 下回りの工作 & 電飾工作 下回りを組み立てました。 イメージは初期の青大将なので車体下回りをMr.カラーの暗緑色で塗装しました。 実際に走らせましたが、決して走行向きではないことをここに記します。 なので 今回はこのスイッチ機構を利用して、ヘッドライトとテールランプをLEDで発光するようにしたいと思っています。 ↓その為のプラ板工作。こんなボックスを筐体にしてLEDの発光装置を作りました。 上段に白色LED、下段に赤色LEDを入れ、ピンバイスで開けた穴から電極を出し、LEDを固定しました。 スイッチと連動した発光テスト。スイッチと連動して排他的に発光してくれました。 LEDには抵抗をかませてありますが、最初の点灯テストで抵抗値を間違えた為にLED2個を駄目にしました。 あまり笑えませんが、ペキッという音がしてそのまま発光しなくなりました この後、光漏れを防ぐために、ボックスの内側を銀、外側を黒で塗装しました。 ボディーをはめると、点灯は↓こんな感じです。残念ですが、やや光が漏れてしまっています。 ヘッドライトの導光材が細かったせいか、ヘッドの明るさはいまいちでした。。。 あんまりしょぼいので、写真を撮り忘れました(笑)。 ディティールアップ 100円ショップで売っているキッチンアルミテープ↓を利用して、前面の銀帯を作りました。 前面銀帯のテカテカな感じが個人的にとても気に入っています。 でも、このサイズに切るのは結構大変。(特に曲線が) 0.3mmの銅線を折り曲げての部品作り。 何をつくっているのでしょうか?(↓灰色の枠が1cm角です) ↑ワイパーの腕でした。 瞬着大活躍です(笑)。 完成? クリアーを吹いて光沢仕様にしましたが、下地処理がまだまだですね。 次回があれば、そのときまでの課題です。 窓ガラスを裏より貼り込み、誘導員手摺などを自作したり、 細々した所に色入れなどをして、とりあえず完成です。 なぜ、とりあえずかというと、ナンバーやメーカー銘盤がありません(泣)。 キット付属のシールを使おうにも、茶色(御召機用)だし。。。 HO用のものをくろま屋さんで買えば良いのですが…、 さっきも書いた通り定価2000円ほどのキットに費用をかけては、嫁に怒られます(笑)。 メタルレタリングのナンバーが余っておりましたら、是非安価にてお譲りください! (半分冗談、半分本気です) 地道に本当の完成へと導きたいと思っております。 後日談1 その後だいぶ経ちましたが、やっとナンバーを取り付けることができました つばめ号のヘッドマークも取り付け、誘導員手摺の先端をボンドを丸めてに作ったりしました。 後日談2(2010/11/7) 落合のホビーセンターKATOさんを訪れた際にジャンク扱いのPS14パンタグラフを入手しました。 早速取り付けてみました。既存の物とはさすがに雲泥の差…。 もうこのキットでかれこれ1年半も遊んでおります(笑)。 おまけ 折角なので、飾り台も作りました。 100円ショップで売っているのに100円で買えない展示台がちょうど良いサイズですので、これを利用します。 展示台ベースに発泡スチロール板で底を作り、一段上げた所にキット付属の線路を塗装&接着します。 ちなみに発泡スチロールへの塗装は、アクリル絵の具を使っています。 ↓数種類の色のバラストを撒いたところです。 定着には水と木工用ボンドと台所用洗剤の混合液を使用しました。 参考の重量比 → 水:ボンド:洗剤 = 2:1:極微量(2〜3滴) ↑が乾くと↓こんな感じです。結構いい感じにできました。 車輌を置いてみました。ぴったりサイズです。 埃よけのケースをかぶせて出来上がり! 構想を含めて、時間をかけて作りましたが、プラモデル作りは本当に楽しいですね。 Copyright(C) 1998-2024 のなか通信 All Rights Reserved |