車両工作
EF200の補修&ディティールアップ
KATO EF200 (3018)
鉄道模型工房TOPへ   車両工作へ   前の閲覧へ



地元・横浜ではたまに目にするEF200形直流電気機関車。意外と大きな電気機関車です。


JR貨物が1990年より導入した新製機関車で、EF65・EF66・EF81などの代替機関車として製作されました。
VVVFインバータ制御などの新機軸や、6000kwもの大出力を盛り込んだ意欲的な機関車でしたが、
変電設備などのインフラがこれに追いつかず出力を持て余してしまう結果となり、21両で製造終了となりました。

2011年6月現在、見ることのできるEF200はすべて上の写真のような更新色ですが、
登場時の塗色もJR貨物色に"INVERTER HI-TECH LOCO"のロゴでなかなか格好の良いものでした。

今回、その登場時色で運転台表現の無い旧ロット(3018)を格安にて手に入れることができました。


ご覧の通り、屋上機器やパンタグラフが皆無で、片側の乗務員ステップが欠けてしまっています。
付属品も全く無かったのですが、幸いナンバーは6号機として取付済み。大きな傷も無く、走りも堅調!
ちょっと手をかけてやれば良い機関車として可愛がってあげられそうな予感がします。

ディティールアップも含めて手をかけてあげたいと思います。




補修編

まずは足りないものを補ってあげることにします。
信号煙管・列車無線アンテナ・汽笛は手持ちのASSYを取り付けてOK!パンタグラフはEF200用の物を取り寄せました。


避雷器は。。。プラモデルのランナーを火で炙って延ばし、適当な長さに切断して取り付けております。
言われれば気付くかもしれませんが、意外とわからないものです。

次に欠けた乗務員ステップを0.2mmのプラ板を利用して再生しました。
残っていた既存のステップをカッターで奇麗に取り去り、新たに瞬間接着剤を利用して取付けました。


これも言われれば気付くかもしれませんが、塗ってしまうと意外とわからないものです。
これらの補修だけで結構見られる形になってきました。



LED交換編

新ロットのEF200は電球色LEDになっており、実車に近い色味でライトが光るようになっています。
しかし、このロットではオレンジ色に近い黄色LEDが使用されており、少し違和感があります。


そこで、この黄色LEDを白色LEDへと交換しました。
3mmの白色LEDを使いましたが、気を付けることは足の長さと極性くらいで、作業としては非常に簡単な部類です。



交換した効果はこの通りです。


しかし、ちょっと白過ぎた(白色LEDなのであたりまえなのですが・・・)ので、
この後いつものオレンジマジックをLEDに直接塗る方法で電球色化を図りました。




ディティールアップ編


手摺と解放テコの工作です。 車体に穴を開ける作業は何回やっても度胸が必要ですね。
罫書針で穴を開ける位置をマークして、0.3mmのピンバイスで穴を開けていきます。


開けた穴に合わせて0.3mmの真鍮線を曲げて加工した自作の手摺や開放テコを取り付け、裏などで固定します。


すると、EF200がこんな風に微笑んでくれます(笑)。


プライマーで処理した上に塗装を施すと、あたかも最初から付いていたかのように違和感無く馴染みます。


補修した乗務員ステップもあまり違和感を感じません。パンタグラフの擦り板に銅を差しました。



我が家仕様の電気機関車改造(電球色っぽいLED化・乗務員手摺・開放テコ)を施され、いよいよ入線です。



完成編

現行品ならば、運転台に運転士を乗せるのですが、これは旧仕様品ですので仕方ないですね。

LEDの色味も電球色っぽいでしょう?

似たアングルで実車とちょっと比較。

おまけ:我が家のJR新製・直流電機三兄弟(右からEF200-6、EF210-113EH200-901

先立つものもないのに、更新色もほしくなってしまいました(笑)。

このページのTOPヘ



Copyright(C) 1998-2024 のなか通信 All Rights Reserved